とも東かがわ市で10年間続いてきた『元笑気(げんえき)』って知っていますか?
『元笑気』とは
高齢者の方々がいつまでも住み慣れた地域で元気に暮らせるように、東かがわ市社会福祉協議会が東かがわ市から委託されて行っている地域ふれあい教室です。
名前の由来は「元気に笑って生涯現役」から。
東かがわ市社会福祉協議会職員で考えたとのこと。
参加は無料、申込不要。市内38ヶ所の会場(令和7年9月時点)で実施しています。概ね月1〜2回開催され、誰でも気軽に足を運べます。



『元笑気』について、
医療法人社団聖心会阪本病院リハビリテーション部
理学療法士の藤井保貴先生と社会福祉協議会職員のみなさんにお話を伺いました!
『元笑気』の活動の柱は「3つのアップ」。まずは体操やストレッチで体を動かし健康アップ。次に脳トレやゲーム形式のレクリエーションで脳力アップ。そして仲間と笑い合いながら取り組むことで、自然と外出のきっかけが増え、モチベーションアップにつながります。
健康チェックから体操、認知症予防のレクまで、内容は盛りだくさん。
『元笑気』が始まる前は、マイクロバスで参加者を送迎し、市内中心部の会場に集まってもらう形で教室を行っていました。しかし、それでは利用できる方の制限があったので、より多くの方に介護予防に興味と関心をもっていただくために、社会福祉協議会職員の方が地域へ出向く形へと進化しました。
現在は約90分間のプログラムを市内各地のコミュニティセンターや集会所で展開していますが、複数の会場を掛け持ちする熱心な参加者もいるとのこと。
単なるレクリエーションで終わらせず、地域コミュニティへの参加を促すことも大切にしています。
『元笑気』に欠かせないプログラムとして位置づけられているのが『元笑気体操』です。
この体操を考案したのが、リハビリ専門の理学療法士・藤井先生です。



この体操は、大きな血管や関節を動かして元気にしていくことを意識しています。あとは体幹を鍛えて、体の軸を整える内容になっています。ただリズムに合わせて踊るんじゃなくて、しっかり体を支える力をつけるのが目的なんです。音楽に合わせて体を動かすと、自然と気分も明るくなりますし、無理なく続けられると思います。



4分くらい座ってやる体操なんだけど、やってみると意外と汗が出てくるよ💦



『元笑気体操』は高齢者の方だけでなく、地域の皆さん全体に取り組んでもらいたいんです。そして、“元気に笑って生涯現役を目指していく心意気”こんな『元笑気魂(げんえきだましい)』を地域に広げていきたいと思っています。
『元笑気』の参加者は、この10年で3,000人から6,000人へと倍増したとのこと。地域全体が高齢化していくなかで、体力や気力の衰えはどうしても避けられません。しかし「そのスピードをゆるやかにできている」と、現場の職員さんたちは手ごたえを感じています。『元笑気』が地域の健康づくりに貢献しているのは間違いありません。
『元笑気』はただ体操やレクリエーションをする場ではなく、仲間と出会い、笑い合える場所。そして地域のこれからを元気にしていく活動です。これからも「元笑気魂」を大事にしながら、東かがわ市のあちこちで、たくさんの人が集まって笑顔になれる場が広がっていくはずです。


理学療法士 藤井保貴先生






元笑気のお問合せ先
社会福祉法人東かがわ市社会福祉協議会
東かがわ市湊1809番地
TEL:0879-26-1122
https://www.higashikagawa-shakyo.jp
