香川県産小麦『さぬきの夢』を使ったうどんの味や生産技術を競う
”令和2年度『さぬきの夢』うどん技能グランプリ”で
最高賞の農林水産大臣賞を受賞した
東かがわ市三本松、吉本食品の吉本周仙さんにお話を伺いました。
先代の念願、 農林水産大臣賞
吉本食品は、初代である吉本さんのおじいさんが開業して60年
吉本さんで三代目となります。
『さぬきの夢』うどん技能グランプリの審査では、ゆでたうどんの玉のみで勝負
出汁はなし、見た目と麺の味や食感で評価されます。
吉本さんのおじいさんの念願が叶い、今回の受賞となりました。
子供の頃からお母さんに連れられて、お店で過ごすことが多かった吉本さん。
「子供の頃はぼんやりと、いつかは自分もうどん屋になるのかな~と考えていましたが
両親には”結婚するまでは好きにしなさい”と言われ
専門学校、就職はうどん屋とは全く違う業界に進みました。
けれど、子供の頃に店の近所の子と仲良くなったことや
熱心に通ってくれる常連さんの思い出があったので
強制されることはなく、自分から吉本食品を継ごうと決心しました。」
夫婦二人三脚
結婚を機に吉本食品に入った吉本さんご夫婦
朝8時の開店に向けて
朝5時半から、パートさんが出勤する7時半まで
吉本さんは麺打ち、奥さんは出汁作り
会話をする間もなくひたすらお互いの役割に徹するとのこと。
奥さんは製造に加えて、メニュー開発、広報も担当されています。
夏限定メニューの冷やかけのすだち入りの出汁氷や、のれんのデザイン変更などは奥様のアイデア
「夫婦で吉本食品を継ぐと決めたときに、相当大変になることは覚悟してもらっていましたが
想像以上に苦労してもらっていると思います。
自分一人で、嫁さんがいなかったら続けられていなかったと、感謝しています。」
世代を超えて引き継がれる味
吉本食品が吉本さんの代になって20年
ご近所から愛される吉本食品では
小さなお子さん、学生、働き盛りの方、ご年配まで
幅広いお客さんで賑わいます。
特に、三本松高校の野球部員は御用達
在学中に通ってくれた子たちが、卒業しても帰省した時に寄ってくれるそう。
人気のキムチのかき揚げは野球部OBからのアイディア
「こんなん食べたいんよ~」というリクエストに応えるため、奥さんが試行錯誤して完成
キムチが焦げないよう、赤い色がきれいに出るようにと難しかったみたいです。
「”大学進学しました”、”結婚して子供ができました”と報告してくれる子もいます。
小さな頃から知っている子が大人になって
小さな子を連れてきてくれることが本当に嬉しいです。」
いつもいい声で「いらっしゃいませ!」と言ってくれる店主と
いつも美味しいうどんを提供してくれる吉本食品さん。
一度食べてみぃまい!
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